人付き合いが苦手な原因3つ~10種の心理療法を体験した私
今日は10年間で10種類の心理療法を受けたわたしの経験から、人と一緒にいると疲れてしまう人の3つの原因を書きます。
1.気を使い過ぎる。
2.NOと言えない。
3.どうしたいか分からない。
あなたはどうですか?
それでは具体的に話しますね。
1.気を使い過ぎる。
じゃあ、気を使わなければいいんじゃない?? ところが、これが条件反射になってしまってるんです。無意識のうちに空気を読もうとしてしまいます。
空気を読むといっても相手に気配りをしてあげるためではないんです。以前は自覚していなかったけれど、実は自分の身を守るためにやってるんです。
「相手に嫌われたくない、怒らせたくない…。」
自分を嫌いな人なんて放っておけばいいじゃん、怒ったって 怒らせておけばいいじゃんと思う? それが、そう思えないところが問題なんですよね。
★★あなたには「どんなことがあってもこの人は自分の味方だ」と思える人はいますか?
子どもの頃、そんなふうに思える人が自分の近くにいた人は、それ以外の人たちに嫌われたって大丈夫なんです。自分には必ず味方がいるという安心感が育ってますから。
子どものとき「どんなことがあってもこの人は自分の味方だ」と思える人にめぐり会えなかった人は、いつも心のどこかに孤独な感じが流れています。無意識のうちに自分を受け入れてくれる人をいつも探しています。安心したいと思っています。
自分を受け入れてもらうためには、嫌われたり怒らせたりしないほうがいいというふうに学んでしまったのです。こういう子どもは本当の自分を隠すようになってしまいます。周囲にアンテナを張って、少しでも自分が安全になるように気をつけているのです。
このアンテナのセンサーは全部の方向にむかって感度がいいわけじゃなくて、自分が恐れているものにだけ異常に感度がよくなっています。それ以外の方向には意外と発達してなくて、自分が恐れているもの以外には無神経だったりします(←コレわたし💦)。
アンテナを使う習慣はいつのまにか身についてしまっていて、やめようと思っても自動的にやってしまいます。それで、人がいるところにいるとどっと疲れてしまうのです。それで人付き合いが苦手な感じがするんです。
2.NOと言えない。
やりたくないこと、キライなものを「嫌だ」という理由で断ることが苦手です。何かもっともな理由があれば断りやすいのですがー。自分がそれをしたくない、キライだということさえ気づいてないことがあります。
「そうしなければならない」と自動的に思ってしまうのです。たとえば自分が誰かをキライなのに、そんなふうに感じてはいけないと無意識のうちに「キライだ・イヤだ」という気持ちをなかったことにしてしまいます。
頼まれたことを断ると、何かわるいことをしたような罪悪感が出てきてしまう。それを味わいたくないんです。
で、本当はしたくない仕事を引き受けてしまったり、行きたくない集まりに行ってしまったり…。帰ってくると、どっと疲れていました。自分は人付き合いが苦手だなぁ、人がいない方がラクだなぁって感じるようになってました。
もし、嫌なことをはっきり断れるなら、人がいるところに行ってもストレスが少ないはず。嫌なことはやらないで、やりたいことだけやれるからです。
3.どうしたいか分からない。
自分に自信がないのです。なぜ自信がないかというと、受け入れてもらえないのは自分がわるいからだと思うクセがついているからです。自分がダメだから嫌われるんだ、自分の行動が間違ってるから相手を怒らせてしまったんだ、と感じるクセです。
「どうしたいの?」と聞かれると困ってしまいます。どうしたいのかよく分からない…。自分の判断に自信がないのです。
子どもの頃、「こうしたい」と思ってもそれができないので、そういう自分の気持ちを「なかったこと」にしてきました。やりたいことをするよりも、やるべきことをするほうが安全だったのです。生き抜くためには、安全なことが何より大事ですから…。
★★自分も当てはまる部分がある、あなたに~
そんなふうに感じるのは、あなたひとりじゃないですよ。そういうやり方を選ぶしかなかった、そういうやり方で生き抜いてきた自分をまずほめてあげましょう。
世の中には「社交的なほうが良い」っていう考え方があるけれど、それにしばられ過ぎていませんか。人付き合いが苦手だなーって気持ちがあってもいい、苦手なことは苦手なままでもいいんですよ。
わたしは苦しくて苦しくてたまらなかったとき、まわりにいる人に助けを求めることができませんでした。人に迷惑がられるのが怖かったんです。でも、苦しくて誰か分かってくれる人が欲しかった。「この人は何があっても自分の味方だ」と思える人が本当は欲しかったんです。
最初のひとりは「プロ」でもいいと思うんです。なんの「プロ」かっていうと、“ひとの気持ちを聴く「プロ」”です。いわゆるセラピストとかカウンセラーとか。わたしの場合「この人は何があっても自分の味方だ」と思える人間の第1号は、プロのカウンセラーでした。
自分の奥底にあるどんなに醜い部分を表に出しても、それを否定しないで分かろうとしてもらえる体験って本当に いいですよ。
世の中には人の気持ちの「聴き方」を知らない人がいっぱいいます。話す相手によっては勇気を出して本当の自分を出したのに、分かってもらえず傷ついてしまう可能性もあります。信頼できる人間の第1号は、プロに頼むっていうのもいいですよ。苦しい時は、一度考えてみてくださいネ…。
ただ、心理療法やカウンセリング、セラピーにはいろいろ種類があって、性格によって合う合わないがあるのでそんなこともこれからこのブログに書いていきますね。