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ヒトが苦手な飼い主さん〜人・動物の付き合い方〜

犬や猫にフィラリアの薬を飲ませる最も効果的な時期とは

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今日は獣医さんに行ってフィラリアのことを詳しく教えてもらったので、その情報をみなさんにシェアします!!

目次

「犬や猫にフィラリアの薬を飲ませる最も効果的な予防時期とは」

フィラリアは犬や猫の病気です。命に関わる病気です。飼い主が予防することができます。

 

1年のうち予防する必要がある時期と必要がない時期があります。地域によってその時期が違ったりします。 

 

今日は獣医さんに、予防が必要な時期と必要でない時期とその理由を教えてもらえました。

 

フィラリアとは

フィラリアとは、犬や猫が蚊に刺されて感染する病気です。

 

この病気の原因になる寄生虫のことをフィラリア虫といいます。もともとは蚊の体の中にいます。

 

犬や猫の体を 蚊が刺すことでフィラリア虫の卵が犬や猫の体の血管に入り込みます。

 

フィラリア虫が引き起こす 犬や猫の病気のことをフィラリア症といいます。

 

フィラリアの症状について

数年の間は、目立つ症状はありません。

 

やがてフィラリア虫は心臓の中で成長します。どんどん大きくなって息苦しそうな症状が出るころは、残念ながらもう末期です。

 

フィラリアの検査方法

簡易検査と精密検査があります。

 

簡易検査はどこのクリニックでも簡単にできる検査です。

犬の血液をとって調べます。血液を検査してフィラリア虫がいる(陽性)か、いない(陰性)かを知ることができます。

 

精密検査は超音波検査です。超音波検査は、最新の器械がある動物病院とない病院があったり、画像を見て診断するには検査する人の熟練度もあります。 

 

費用

わたしのかかりつけの獣医さんでは、

簡易検査1080円(フィラリア子虫、成虫抗体検査)

超音波検査1620円(読影、診断料)

 

フィラリアの予防方法について

種類

飲み薬と、予防注射があります。

 

1)飲み薬

飲み薬には、ふつうのお薬の形の錠剤と、ドッグフードみたいなお肉に薬が練りこんであるキューブ状のおやつタイプのものがあります。

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飲み薬は、それまで1ヶ月間に体内に入ったフィラリア虫を、体外に出すことができます。

 

継続して 月に1回飲ませることで、フィラリア症を予防できます。

 

2)予防注射

予防注射は、数年前から日本でも使われるようになりました。

 

フィラリアを予防する効果が1年間続きます。

 

だから年に1回予防注射をすることでフィラリア症を予防できます。

 

副作用など

☆飲み薬の副作用

飲み薬にはほとんど副作用はないようです。

うちのマルチーズはお肉アレルギーがあるので錠剤のタイプを飲ませてます。

うちのチワワはアレルギーがないのでお肉タイプのものをあげてますが、喜んで食べています。

 

ただし、フィラリア予防の飲み薬を飲み始める前に 

検査をしてフィラリアに感染してないことを必ず確認する必要があります。

 

知らないうちに感染していて フィラリア虫が大きくなっていることに 気づかずに予防薬を飲むと、ショック状態になることがあるそうです。怖い…

 

☆予防注射の副作用

うちのかかりつけの獣医さんによると、最初にでたメーカーの予防注射では、続けて3匹の犬が具合いがわるくなったとのことです。

 

次に別のメーカーが出した予防注射では、40匹以上の犬に注射を打っているけれどまだ副作用は出てないそうです。ここ2年ぐらいの話です。

 

だから後から出たメーカーの注射のほうが安心して打てるのでそればかり使っているそうです。

 

費用

犬の大きさ・体重によって薬の量が変わるので、費用も違ってきます。うちの犬の体重3kgでかかった費用を書きますね。

 

☆飲み薬

・錠剤タイプ(体重3kgの犬で1回1錠 648円)

・お肉タイプ(体重3kgの犬で1回1つ 648円)

→ 値段は同じでした。

違いは、フィラリア以外の虫下しが入っていてその種類の数。錠剤は3種の虫を駆除、お肉タイプは2種の虫を駆除します。

 

わたしが住んでいる地域では、今は4月〜12月が予防時期と言われていて、1年間の飲み薬の費用は648円×9ヶ月=5832円  になります。

 

☆予防注射 

1年間の費用は 年に1回の注射で、

・注射代(体重3kgの犬で)1回6480円 

 

わたしはまだ注射にした経験はないのですが、安全で1年間効果が続くなら注射にしてみようかと真剣に考えています。

 

うちの犬が感染した!~わたしの経験

実家の初代わんこ

 うちの実家の初代わんこはフィラリア症で亡くなりました。

 

それまで私たち一家にはフィラリア症についての知識が全くありませんでした。

 

彼(男の子でした)の死によって、私たちはフィラリアという病気があることを知りました。(30年ぐらい前のことです)

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散歩が大好きだったのに、散歩を喜ばなくなって…。

 

子どもだったわたしは不思議に思いながら、散歩のひもを引っぱって無理やり散歩に連れて行ったりしました。

 

あとから思えば、フィラリアで息が苦しかったんだと思います。本当にかわいそうなことをしました。

 

うちの初代チワワ(15年ぐらい前のことです)

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うちの初代チワワは、フィラリアの薬を当時の獣医師の指示どおりに4月〜10月で飲ませていたのに、簡易検査で「陽性」(フィラリアに感染してる)と出ました。

 

わたしは実家の初代わんこのことを思い出して、この子(チワワ)も死んでしまうのかと怖くなりました。

 

心配で心配で…紹介状を書いてもらって、(動物の)大学病院に連れて行きました。

 

大学病院で精密検査を受けたら、フィラリア虫は見つかりませんでした。

 

おそらく簡易検査の結果が間違っていたのだろうということでした。15年ぐらい前のことです。

 

その後7年生きてくれたので、うちのチワワはフィラリアではなかったと思っています。

 

★★フィラリア予防は「いつからいつまで」がいいのか〜〜獣医さんが詳しく教えてくれた!

《飲み始め》

真冬に薬を休んでいたとして、

最低気温が10度を上回る日が3日続いたら、それから1ヶ月後に 薬を飲み始めます

月に1回 飲み薬を続けて、春、夏、秋を過ごします。

 

《飲み終わり》

冬が来て、

最低気温が10度を下回る日が3日続いたら、それ以降の寒い期間は フィラリア予防の飲み薬を休んでも大丈夫です。でもその月までは薬を飲ませましょう。

 

なぜ1ヶ月という期間があるのかというと、フィラリアの薬は飲ませたその日から「さかのぼって1ヶ月前までの」フィラリア虫を体外に出すからです。

 

フィラリアの感染力

フィラリア虫は寒さに弱い!!

 

最低気温が 10度を下回る日が3日続いたら、フィラリア虫は感染力がなくなります。だからそんな時に蚊が飛んでいても感染力がないので心配しなくても大丈夫!

 

逆に、最低気温が10度を超える日が3日続いたら、感染力が復活します。なので沖縄などの温暖な地域では真冬でもフィラリア予防が必要です!

 

対策の最新事情

今はフィラリア協会というのがあって、最低気温が10度を上回る日が3日続いたら、「フィラリア予防が必要になりましたよ」とその地域の獣医さんのネットワークに連絡がくるようになっているんだそうです。

 

そして獣医さんはクリニックのスタッフにそのことを伝えて、スタッフは飼い主さんたちに「フィラリア予防が必要な時期になりましたよ」と伝えるようにしているそうです。

 

おわりに

これまでは、フィラリア予防は「蚊が飛んでいる時期」と聞いてました。わたしは、そのあいまいさが不安でした。(真冬の2月でも蚊が飛んでいるのを見たから〜)

 

今回は『最低気温が10度』を上回るか・下回るか、がフィラリア予防が必要かどうかの境界線だということが分かって、とてもすっきりしました。

 

詳しく説明してくれた、今のかかりつけの獣医さんにとっても感謝しています。